入門の入門 No.0
コンピューターのプログラミングというと、
理科系の仕事だと思うでしょうか。
しかし、これは、固定観念です。
たとえば、800字の小論文を、作家と数学者に書かせてみる。
どちらが、わかりやすい文章を書くか。
一般的には、数学者の文章は、
読めば、これを書いた人は、頭がいいとわかるでしょうが、
読みにくい文章でしょう。
数学は、記号の学問とも言えます。
今は昔、COBOLとFORTRANが全盛だった頃、
あるプログラマーが書いたプログラムを読んでいると、
読みやすく、美しいのです。
「もしかすると」と思って、彼に聞いてみたら、
彼は、大学で、文学が専攻だったのです。
プログラムとは、長文の論文でもあります。
しかも、誰が読んでも、わかりやすい論文です。
少なくとも、800字の小論文を明快に書く能力があれば、
プログラマーになれる資格はあります。